自己幹細胞培養上清療法
自己幹細胞培養上清療法とは
自分自身の脂肪由来幹細胞(ADMSC)が分泌した複数の成長因子を実際の医療に用いる治療法です。
ヒトが本来持っている再生能力を最大限に活用するため、自己由来の成長因子を調合します。
培養上清に含まれるサイトカインの種類
<主なサイトカイン(増殖因子)>
EGF (epidermal growth factor)
表皮細胞に増殖のシグナルを出して細胞のターンオーバーを促進する。
aFGF(acidic fibroblastic growth factor)
上皮細胞に増殖を促すと同時に線維芽細胞からのコラーゲン、ヒアルロン酸、SODなどの産生を促す。*SOD:uperoxide dismutase (活性酸素除去酵素)。
bFGF(basic FGF)
線維芽細胞増殖因子。上皮細胞、筋細胞などに作用して細胞増殖を促す。
KGF(keratinocyte growth factor)
毛母細胞増殖因子。毛母細胞に作用して増殖を促す。
VEGF(vascular endothelial growth factor)
血管内碑細胞増殖因子。新生血管の形成に作用する。
TGF-b(transforming growth factor-beta)
ベータ型変異増殖因子と呼ばれ、 組織発生、細胞分化、胚発育において重要な役割を果たす。
抗炎症効果がある。
IGF-1(insulin like growth factor-1)
インスリン様増殖因子と呼ばれ、細胞の増殖を促す。
PDGF(platelet derived growth factor)
血小板由来増殖因子。線維芽細胞の増殖を促す。
HGF(hepatocyte growth factor)
肝細胞増殖因子。細胞増殖を促し、臓器形態の形成に働く。
血管新生やアポトーシスと呼ばれる細胞死を抑制する。
IL-7(interleukin-7)
幼弱免疫細胞の増殖因子として働く。
G-CSF(granulocyte colony stimulating factor)
顆粒球の増殖誘導因子である。
GM-CSF(granulocyte macrophage colony stimulating factor)
顆粒球、単球マクロファージの増殖誘導因子である。
EPO(erythropoietin)
赤血球の生成に働く。
幹細胞培養上清中に分泌されたサイトカインが幹細胞そのものの移植と同等あるいはそれ以上の再生効果をもつことがさまざまな組織で実証されているということから組織再生には必ずしも幹細胞そのものの移植は必要ではなく幹細胞由来の細胞増殖因子群の投与だけで十分ではないかとも考えられている。
安心・安全な自己幹細胞由来成長因子
自己幹細胞由来成長因子は化学的合成法(アミノ酸を使用した成長因子の合成や遺伝子組替え方法)で生産された成長因子と比較すると、生体内本来の成長因子であることから適合性に優れ、安全性が確保される利点があります。
近年、脂肪組織に由来する間葉系幹細胞についてはその特性に関する研究が盛んに行われており「ヒト脂肪由来幹細胞培養上清」に含まれる、各種の成長因子群、生理活性物質や細胞外たんばく質についても様々な研究成果が報告されています。
幹細胞の移植ではガン化の危険性があるのに対し、成長因子を含む培養上清だと安全であると言えます。
培養上清とは
「幹細胞培養上清(ConditionedMedium:CM)」とは幹細胞が分泌する様々な生理的活性を持つペプチド成分です。ペプチドはアミノ酸が結合したもので、私達の体を構成している成分であるため、アレルギー反応の心配が少なく安全であることから、様々な分野での活用が注目されています。
具体的にはヒトの体内に存在する幹細胞を培養し、遠心分離した上澄みをフィルタリングし滅菌処理を施したものになります。
培養上清には、幹細胞から分泌された様々なサイトカインが豊富に含まれています。サイトカインは、細胞から分泌されるタンパク質で、細胞の増殖や分化などを調節する働きを持ち、体内の損傷を受けた組織や細胞の機能回復に重要な役割を果たしています。壊れた細胞、失われた細胞を再生する事は、美と健康に近づくことに違いありません。
培養上清に含まれるサイトカインの種類
<主なサイトカイン(増殖因子)>

EGF (epidermal growth factor)
表皮細胞に増殖のシグナルを出して細胞のターンオーバーを促進する。
aFGF(acidic fibroblastic growth factor)
上皮細胞に増殖を促すと同時に線維芽細胞からのコラーゲン、ヒアルロン酸、SODなどの産生を促す。*SOD:uperoxide dismutase (活性酸素除去酵素)。
bFGF(basic FGF)
線維芽細胞増殖因子。上皮細胞、筋細胞などに作用して細胞増殖を促す。
KGF(keratinocyte growth factor)
毛母細胞増殖因子。毛母細胞に作用して増殖を促す。
VEGF(vascular endothelial growth factor)
血管内碑細胞増殖因子。新生血管の形成に作用する。
TGF-b(transforming growth factor-beta)
ベータ型変異増殖因子と呼ばれ、 組織発生、細胞分化、胚発育において重要な役割を果たす。
抗炎症効果がある。
IGF-1(insulin like growth factor-1)
インスリン様増殖因子と呼ばれ、細胞の増殖を促す。
PDGF(platelet derived growth factor)
血小板由来増殖因子。線維芽細胞の増殖を促す。
HGF(hepatocyte growth factor)
肝細胞増殖因子。細胞増殖を促し、臓器形態の形成に働く。
血管新生やアポトーシスと呼ばれる細胞死を抑制する。
IL-7(interleukin-7)
幼弱免疫細胞の増殖因子として働く。
G-CSF(granulocyte colony stimulating factor)
顆粒球の増殖誘導因子である。
GM-CSF(granulocyte macrophage colony stimulating factor)
顆粒球、単球マクロファージの増殖誘導因子である。
EPO(erythropoietin)
赤血球の生成に働く。
幹細胞培養上清中に分泌されたサイトカインが幹細胞そのものの移植と同等あるいはそれ以上の再生効果をもつことがさまざまな組織で実証されているということから組織再生には必ずしも幹細胞そのものの移植は必要ではなく幹細胞由来の細胞増殖因子群の投与だけで十分ではないかとも考えられている。
培養上清の投与と効果
①皮下・関節内・損傷部位への投与(局所注射)
特に効果を得たい部位に培養上清を注入します。注入した部位では細胞分裂が活発になり組織の再生が行われます。
美容目的としては肌が若返り、ヒアルロン酸などの効果を高めます。
頭皮の皮下への注入により発毛や育毛の効果がみられ、また植毛の生着率を高めることもできます。
②直接皮膚に塗る投与
皮膚、頭皮に塗布することでも培養上清の効果を得ることができます。肌荒れや育毛促進など効果を得たい部位に塗布します。アトピー性皮膚炎などにも効果が期待できます。
培養上清の可能性
- 抗加齢(エイジングケア)
サイトカインが全身の減弱した組織を補正する効果 - 糖尿病合併症の予防と減退化
高血糖による眼・末梢神経・腎臓などの障害への補正効果・血管内膜補強 - アレルギー性疾患(喘息・アトピー性皮膚炎)
サイトカインの抗炎症作用と組織修復作用を利用 - 慢性閉塞性肺疾患(COPD)
慢性気管支炎に対する抗炎症作用 - 自己免疫疾患
抗原抗体反応や炎症部位の沈静化 - 脳梗塞や心筋梗塞の予防や麻痺の改善
動脈内皮の損傷を和らげ動脈硬化を改善・麻痺部位の機能の改善
培養上清の安全性
- ドナースクリーニングの徹底
- 完全無血清培地の使用
- 動物由来成分を一切排除
- フィルタリングやクリーンルームによる滅菌処理
- 厳格に管理された施設内での製造